飲食店向け 健康診断・検便 実施管理表テンプレート
健康診断・検便 実施管理表は、誰がいつ受けたかを一覧にして、未受診の人を見つけるための表です。
飲食店で扱いが分かれるのは、健康診断と検便が別の根拠にもとづくという点です。健康診断は労働安全衛生法、検便は食品衛生法にもとづく自治体の条例や手引書によります。
このテンプレートは、その2つを同じ表に並べ、深夜業がある人の6か月ごとの実施も追える形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- 検便の未提出者を毎月探している方
- 深夜業がある人の年2回の健診を管理したい方
- 受診状況を1枚で見渡したい方
どのような場面で使いますか
年度ごとに1枚。検体を配る日と、定期健診の案内が来た月に見直す形です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 氏名
- 雇用区分
- 調理従事
- 深夜業該当
- 雇入時健診
- 直近の健康診断
- 次回健診予定
- 再検査の要否
- 検便6月
- 検便7月
- 検便8月
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 健康診断・検便 実施管理表 【記入例】 | |||||||||||
| 店舗名 | ○○食堂 | ||||||||||
| 年度 | 2026年度 | ||||||||||
| 氏名 | 雇用区分 | 調理 従事 | 深夜業 該当 | 雇入時健診 | 直近の 健康診断 | 次回 健診予定 | 再検査 の要否 | 検便 6月 | 検便 7月 | 検便 8月 | 備考 |
| 木原 悠 | 社員(店長) | ○ | ○ | 2019/04/05 | 2026/05/20 | 2026/11 | — | ○ | ○ | ○ | 深夜業のため年2回 |
| 佐野 みゆき | アルバイト | ○ | ○ | 2021/10/03 | 2026/05/20 | 2026/11 | 要(血圧) | ○ | ○ | ○ | 再検査の受診勧奨済 8/10 |
| 田村 拓 | アルバイト | ○ | — | 2025/06/01 | 2026/05/20 | 2027/05 | — | ○ | ○ | 未 | 8月分 未提出(8/25に再配布) |
| 西 あかね | パート(ホール) | — | — | 2024/02/12 | 2026/05/20 | 2027/05 | — | — | — | — | ホール専従のため検便対象外 |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。店舗名・年度・管理者などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 労働安全衛生法第66条および労働安全衛生規則第43条から第45条は、雇入時および定期の健康診断の実施を事業者に求めています。深夜業を含む業務等に常時従事する労働者については、6か月以内ごとに1回の実施が定められています。検便は、食品衛生法にもとづく各自治体の条例や業種の手引書で求められる場合があります。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
健康診断の種類と時期
健康診断の種類は、実施する時期によって分かれています。
| 種類 | 対象 | 時期 |
|---|---|---|
| 雇入時の健康診断 | 常時使用する労働者 | 雇い入れるとき |
| 定期健康診断 | 常時使用する労働者 | 1年以内ごとに1回 |
| 特定業務従事者の健康診断 | 深夜業を含む業務等に常時従事する労働者 | 6か月以内ごとに1回 |
22時以降の営業がある店では、深夜業に常時従事する人が出てきます。この場合は年2回の実施となるため、年1回の定期健診だけでは足りない形になります。
パート・アルバイトが対象になるかどうか
健康診断の対象は「常時使用する労働者」です。パート・アルバイトが含まれるかどうかは、次の2つで判断する形が示されています。
- 契約期間が1年以上(特定業務従事者は6か月以上)である、または更新により1年以上使用される予定であること
- 週の所定労働時間が、同種の業務に従事する通常の労働者の4分の3以上であること
ポイントはここです。両方にあてはまる人が対象になります。4分の3に満たない場合も、2分の1以上であれば実施することが望ましいとされています。
検便(腸内細菌検査)の扱い
検便は、法律で全国一律に義務づけられているものではありません。自治体の条例や、業種ごとの手引書で求められる場合があります。
実務では、次の形が広く使われています。
- 月1回、調理に従事する全員が受ける
- 検査項目は赤痢菌・サルモネラ属菌・腸管出血性大腸菌O157が中心
- 大量調理施設に該当する場合は、より厳しい頻度が示されている
自店の営業許可を出している保健所の指導内容を確認したうえで、頻度を決める形が確実です。
未受診の人を見つける仕組み
管理表を作っても、月末に見る人がいなければ未受診は残ります。
多くの店では、次のきっかけで確認する形にしています。
- 検便の検体を配る日(月初)に、前月の結果が全員そろっているかを見る
- 定期健診の案内が来た月に、対象者の一覧を作り直す
- 新しく入った人の初出勤の週に、雇入時健診と検便の予定を入れる
管理表の「次回予定」の欄を埋めておくと、いつ声をかければよいかが分かる形になります。
記録の保存と個人情報の扱い
健康診断の結果は、健康診断個人票として作成し、5年間保存することとされています。この管理表は、その受診状況を追うための一覧であり、個人票そのものではありません。
健康診断の結果は、機微な個人情報にあたります。実務では、次の形がとられています。
- 個人票は施錠できる場所に保管する
- 管理表には、結果の詳細ではなく受診日と再検査の要否だけを書く
- 見られる担当者を限定する
この表を厨房に貼る運用は避け、事務所で管理する形が安全です。
症状があったときの扱い
検便の結果が出るまでの間や、下痢・嘔吐の症状があるときの扱いは、あらかじめ決めておくと迷いません。
多くの店では、症状がある人を調理から外し、ホール業務に回す形をとっています。休ませる前提にすると申告が出にくくなるため、調理から外すという選択肢を用意しておくと、報告が上がりやすくなります。
判断した内容は、従業員健康チェック表に書いておくと、日々の記録として残ります。
よくある質問
検便は全員が毎月受ける必要がありますか。
自治体の条例や手引書によって扱いが異なります。調理に従事する人を対象に月1回としている例が多くありますが、営業許可を出している保健所の指導内容をご確認ください。
健康診断の費用は誰が負担しますか。
法令で実施が求められている健康診断の費用は、事業者が負担すべきものとされています。受診に要した時間の賃金の扱いは、労使で協議して定める形が一般的です。
深夜業に「常時従事する」とはどのくらいですか。
深夜業を含む業務に常時従事しているかどうかで判断します。判断に迷う勤務形態がある場合は、所轄の労働基準監督署にご確認ください。