飲食店向け 原価計算表テンプレート
原価計算表は、メニュー1品ごとに食材の原価を計算する表です。
店全体の原価率は棚卸から出せますが、どのメニューが利益を生んでいるかまでは分かりません。メニューごとに原価を出すと、売れているのに利益が薄い品と、その逆が見えてきます。
このテンプレートは、食材ごとの使用量から原価を積み上げ、原価率と粗利益を並べる形にしたものです。
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このテンプレートは誰向けですか
- メニューごとの利益を知りたい方
- 売価の見直しを検討している方
- 歩留まりまで含めて原価を出したい方
どのような場面で使いますか
メニューを作ったとき、仕入単価が大きく動いたときに使います。半年から1年に一度、まとめて見直す形が一般的です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- メニュー
- 売価(円)
- 食材
- 使用量
- 単位
- 仕入単価(円/単位)
- 歩留(%)
- 実質単価(円)
- 原価(円)
- 合計原価(円)
- 原価率
- 粗利益(円)
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 原価計算表 【記入例】 | |||||||||||
| 店舗名 | ○○食堂 | ||||||||||
| 作成日 | 2026年8月20日 | ||||||||||
| メニュー | 売価 (円) | 食材 | 使用量 | 単位 | 仕入単価 (円/単位) | 歩留 (%) | 実質単価 (円) | 原価 (円) | 合計原価 (円) | 原価率 | 粗利益 (円) |
| 唐揚げ定食 | 980 | 鶏もも肉 | 150 | g | 0.76 | 95 | 0.80 | 120 | |||
| 揚げ油(按分) | 15 | g | 0.23 | 100 | 0.23 | 3 | |||||
| 米 | 180 | g | 0.42 | 100 | 0.42 | 76 | |||||
| キャベツ | 60 | g | 0.26 | 85 | 0.31 | 19 | |||||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月23日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。店舗名・作成日・単価の基準などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
原価計算表に載せる項目
原価計算表に載せる項目は、次の5つです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| メニュー | 品名、売価 |
| 食材 | 品目、使用量、単位あたりの単価 |
| 原価 | 食材ごとの金額と、その合計 |
| 比率 | 原価率(原価 ÷ 売価) |
| 利益 | 粗利益(売価 − 原価) |
原価率だけでなく粗利益も並べます。原価率が低くても売価が安ければ、1品あたりの利益は小さくなります。
歩留まりを考える
食材は、仕入れた量がすべて使えるわけではありません。野菜の皮や芯、魚の骨や頭は、調理の過程で失われます。この割合を歩留まりと呼びます。
実務では、次の形で計算している店が多くあります。
- 仕入単価を、歩留まりで割って実際の単価を出す
- その単価に、料理で使う量を掛ける
たとえば歩留まりが70パーセントの食材は、仕入単価を0.7で割った額が実際の単価になります。これを考えないと、原価が実際より低く出ます。
ポイントはここです。歩留まりの差が大きい食材ほど、計算に入れる意味があります。
メニューを4つに分けて見る
原価計算の結果と、売れている数を組み合わせると、メニューを4つに分けて見ることができます。
- よく売れて、利益も大きい … 主力。切らさない
- よく売れるが、利益が小さい … 売価か原価の見直しを検討する
- あまり売れないが、利益は大きい … 見せ方や勧め方を変える
- あまり売れず、利益も小さい … 入れ替えを検討する
一般には、この整理をメニューの見直しの出発点にしている店が多くあります。
原価計算表を更新する
食材の仕入単価は変わります。原価計算表を作ったまま放置すると、実際の原価とずれていきます。
実務では、次のタイミングで見直している店が多くあります。
- メニューを変えたとき
- 主要な食材の単価が大きく動いたとき
- 半年から1年に一度、まとめて見直す
単価を1か所にまとめておき、そこを直せば全メニューの原価が更新される形にしておくと、見直しが短時間で済みます。
よくある質問
調味料まで計算に入れますか。
主要な調味料だけを入れ、少量のものは「その他」としてまとめている店が多くあります。1品あたり数円のものを厳密に計算するより、主要な食材を正確に見るほうが効果があります。
原価率の目安はどのくらいですか。
業態によって大きく異なるため、一律の目安を置くことにはあまり意味がありません。自店の過去の数字と比べ、どのメニューが平均から離れているかを見る形が役に立ちます。